散歩中、草むらからニャーニャー鳴き声が聞こえたら
どうしますか?
手のひらサイズの小さな命。ブルブルふるえていたら
どうしますか?
小さな身体で精一杯、何かを訴えるようにニャーニャー鳴いていたら
どうしますか?

ボクの場合、後先構わず抱き上げていました。

突然のコトです。ホント想定外です。
それが去年と今年、2年続けて起こりました。

去年は、そのまま散歩を切り上げてまっすぐお家に連れ帰り、
今年は、ココロに余裕があり、その足で動物病院に向かいました。
でも、どちらの場合も頭の中では「どうしよう」でいっぱいです。
戸惑いや、不安や、いろんなコトを考えます。
その「運命」を受け入れるには、いろんな葛藤がありました。

たぶん、どんな生き物も赤ちゃんは真っ直ぐです。
ニャンズの赤ちゃんも例外ではありません。
真っ直ぐボクの目を見てきます。そして、ありったけの力で鳴きます。
ボクには、ほっとくわけにはいきませんでした。
運命に観念しました。

この出会いの最初の、そう去年のトキはどんなだったかと言うと、
これまで、動物を育てたコトがなかったボクは、まったくの無知。
どうしたらいいものか、ただただオロオロするばかり。
そんな状態のボクに、インターネットがやさしく手を差し伸べてくれました。
本当に救わりました。仮にあのとき、もしネット環境がなかったら、相当やばい状態だったかもしれません。書店で関連書籍も購入したんだけど、あまり役に立ちませんでしたし。
今おもうと、買った本自体間違っていたのかもしれない。

ボクはこの子に「ハチミツ。」と名づけました。
正直いうと、ボクはそれまで猫はあまり好きじゃありませんでした。
すぐ逃げちゃうし、ちょっと近づくとちょっと離れる、そんな微妙な距離感がキライだったのです。なんだか小学生のトキ、男の子が目の前をターっと走って去ってから振り返り「アホー」とか言われるのと同じような、おっかけても届かない歯がゆい感覚。

でも、この子は違いました。
赤ちゃんだったから、と言う理由の方が強いんでしょうけど、ホントにこの子はボクに甘えてくるのです。ボクを実の母のように。
この子のしぐさひとつひとつにボクの身体は反応し、母性ホルモンがかなり分泌されたと思います。
出会って3日たつころには、猫嫌いだったのがウソのように「ハチミツ。」を溺愛してるボクがいました。

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